yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

2015-01-01から1年間の記事一覧

北方貴族鎮圧補助、補給路寸断作戦 その3

その男は岩石のようにゴツゴツとした肉体をしていた。それが宙を舞い、鋼をぶち破る様はさながら大砲の砲弾と言えよう。 「うぐっ!」 一番男に近かったアシッドが、一瞬で気絶させられる。 「このっ・・・!」 次に男に近かったグロウが反撃に出るが、男は…

北方貴族鎮圧補助、補給路寸断作戦 その2

突如として鳴り響いた銃声。 それは作戦行動中の団員達の耳を劈き、焦燥感を与えるのには十分だった。 しかし、想定内の出来事でもあった。勿論いつでも敵の襲撃を予測しておくということは軍人として当たり前の事で、フリート達もそれは怠ってはいなかった…

北方貴族鎮圧補助、補給路寸断作戦 その1

本編の前に。 まず、更新が大幅に遅延してしまい申し訳ありませんでした。 その理由と言いますか、言い訳と言いますか、ここ最近は忙しい時期が続きまして、 バイトが決まって大忙し、テスト期間で大忙し、モンストのユメ玉集めで大忙し。 一個余分ですって…

武器資料1 MilBall Mk.l(ミルボールマークワン)

通称ミル。八十島介渡が開発した隠密行動に特化した携帯情報端末。 名前の由来は呼名のしやすさと情報を「見る」事から(ひねりが感じられない)。 名前の通り球体で、中心に大きな目玉のようなカメラが搭載されている。非常にコンパクトで非使用時はベルト…

Mission Briefing 〜貴族鎮圧作戦&ヲ島防衛作戦〜

コホルスΣの二階にある会議室。長机が長方形の形に組まれたこの部屋には、重苦しい空気が漂っていた。 「ではこれより、ミッションブリーフィングを開始する」 一番前の真ん中の席に座る支部長、八十島介渡が口を開けた。 「今回は帝国軍部から直々に二つ、…

ヴァルドの決意

「・・・といったところだ。大体分かったかな?」 介渡は手元に広げた資料をまとめ、目配せで確認を取った。 「そう言われても、これだけの情報を一気にだと・・・頭が追いつかないわよ」 アランが苦い表情を浮かべる。 「アランは全く管理職に向いてないか…

団員資料No.7 フリート・ブライトナー

性別 男性 身長 190cm 体重 85kg 年齢 およそ2000歳 種族 悪魔 一人称 私 二人称 貴方、貴女 容姿 髪型は黒髪のツーブロックだが、普段はハットを被っている。 完全清楚系お兄さん。服装も清楚なものを着ている。中々イケメン。 人物 口調、外…

団員資料No.6 ザグレブ・アシッド・メックシーク

性別 男性 身長 196cm 体重 89kg 年齢 21歳 種族 人間 一人称 僕 二人称 君 容姿 黒髪のロングで、ほっそりした体型をしている。でも筋肉はしっかりしてるので、体重は重い。 ルックスは悪くないのだが、いつも奇妙に笑みを浮かべているためにあ…

団員資料No.5 マクロ・ルーナン

性別 男性 身長 184cm 体重 80kg 年齢 17歳 種族 人間 一人称 僕 二人称 ◯◯君 容姿 髪の毛は茶髪の天然パーマ。垂れ目をしていて常にニコニコしている。 ルックスも良く優しそうな顔立ちをしていて、実際優しい為、万人に好かれている。 人物 常…

団員資料No.4 アラン・レッカー

性別 女性 身長 158cm 体重 54kg 年齢 18歳 種族 人間 一人称 私 二人称 アンタ 容姿 髪の毛は栗色のサイドテール。アスリート体型でありながらバストやヒップは結構大きい。 流石彼氏持ちと言うべきか、顔の方はかなり可愛い。若干露出の多い服…

団員資料No.3 グロウ・デュラボット

性別 男性 身長 175cm 体重 72kg 年齢 18歳 種族 人間 一人称 俺 二人称 お前 容姿 青い髪に三白眼が特徴。決して染めてる訳ではなく、グロウがいた世界ではごく普通の事だそう。 ルックスはヴァルドに負けず劣らず。しかしこちらの方は後述の彼…

団員資料No.2 ヴァルド・アルファード

性別 男性 身長 178cm 体重 75kg 年齢 23歳 種族 人間 一人称 俺 二人称 あんた 容姿 天性のアルビノの為体毛が全て白く、日光すら反射する白く輝く髪が特徴的。 絶世のルックスの良さと高いファッションセンスから女性にモテる。本人はその事を…

団員資料No.1 八十島 介渡

性別 男性 身長 165cm 体重 70kg 年齢 およそ4000歳(本人も把握していない) 種族 人間(ある条件下で神霊) 一人称 私 二人称 君 容姿 男性にしては身長が低めであるが、服の下美しく隆起した筋肉が所狭しと詰まっている為身長の割に体重が重…

謝罪とお知らせ

夏休み終わりましたね。みなさんはどうお過ごしでしたでしょうか。 自分は殆ど暇でした。そう、暇でした。 ・・・誠に申し訳ありませんでしたっっ!!! 別ブログの方で「夏はかなり更新出来る」とか言っておいて、 実際に更新したのは一つか二つ。どういう…

コホルスΣについて

魑魅魍魎や数多の神霊が集う地、『帝国』に建てられたレギオンズΣ支部の別称または建物。高級住宅が跋扈する帝国の第四区の端に建てられ、高所から地上や上空を一望出来る。 施設の詳細 一階と二階に分かれ、一階には受付や会議室などがあり、二階には第三区…

長い戦の果てに

その建物は『三色の樹』の真下、帝都第四区の端の方に位置する。 第四区といえば高級住宅街が軒並み並んでいる、帝都の中で庶民が暮らせる最上級の地域だ。そんなビップエリアに介渡達は、帝国から手配された役人に導かれながら足を運んでいた。 何せ、かな…

私のキャラの使用について

基本的に私のキャラは使用する事を許可致します。 はい。一言言って貰えれば快く了承したいと思います。 レギオンズの皆と堕華さんに関しては、何時でも使用可能とします。 他の皆様も私が許可を出せば以降粗末な扱い方をしない限り、何回でも使用可能としま…

取り敢えず終わりました

まあ今回は前回ほどの長編ものではなく、さくっと終わらせるようなものだったので、 プロット通りに行かなかったものの、大して物語に矛盾は出来てないはずです。 そう信じたい(切実) さて、今回の小説はレギオンズΣ帝国支部改め、コホルスΣ初めての任務を…

レギオンズ支部の仕事初め 後日談 ~混沌戦の真相~

介渡がヴァルド達の前に姿を現す、三十分前程。 「・・・」 介渡は既に混沌との戦闘を開始していた。周囲には瓦礫の山ができ、地面には亀裂や凸凹まで生まれていた。 介渡は無言で混沌に詰め寄る。その気迫は、その威圧は、これでもかと混沌の全身を貫いてい…

レギオンズ支部の仕事初め その18

「いやー皆凄い頑張った。先生感動で涙が出ちゃうわ・・・・・・!」 あからさまな様子で目を擦り始める介渡。 「いや、え?いつからいたんだ?」 「いつって・・・そういやいつだったっけかねぇ?」 介渡はおどけていた。そんな態度に、アランが痺れを切ら…

レギオンズ支部の仕事初め その17

悪魔は常に、人々に恐れられる存在であった。 それは悪魔が望み、生き甲斐とする事実だった。 悪魔は人々を陥れ、甘く囁き、破滅へと導くのを生業とした。 最も、聡い人間や運の良い人間はそれらを撃退する事もあった。 なので、悪魔と人間は常に対立してい…

レギオンズ支部の仕事初め その16

「・・・は?」 フリートの目には困惑と、驚愕が入り混じっている。音速を超えてマクロに襲い掛かったフリートの体は一瞬にしてそれまでとは逆方向へ進んでいった。 いや、進んでいったでは語弊がある。フリートの体は逆方向へと、弾け飛んでいったのだ。 「…

レギオンズ支部の仕事初め その15

・・・不気味な程の静寂。 不気味な程何も無い、暗闇。 ここは天国なのだろうか?いや、天国はもっと明るいイメージがある。するとここは・・・地獄か? 無理も無い。俺は色んな過ちを犯した。 人を殺した。人を殺させた。誰かが殺されるのを防げなかった。 …

レギオンズ支部の仕事初め その14

場所は変わり、ここは敵拠点の某所。 狭い通路に佇む少年は、奥で仲間の救出に向かってる者達を邪魔させまいと、孤軍奮闘していた。 その状況、なんと一対五十余。絶望的かと思われたが・・・。 「な、なんだこいつ・・・っ!」 敵兵士が必死になって乱射す…

レギオンズ支部の仕事初め その13

「・・・っ!!」 鬼気迫る表情。 まさにそんな感じだった。 「貴方は本当に面白い。倒れても倒れても立ち上がり、何かの為に命を賭し。本当に面白い人間だ」 「言ってろくそったれ!」 跳躍したヴァルドは一瞬でフリートに肉薄していた。 速い。自分ではお…

レギオンズ支部の仕事初め その12

「お~い!」 唐突に声のした方向を振り向くと、そこにはアシッドがいた。 いや、アシッドともう一人いた。 「ミジェラグル!お前もやられちまったってのか!?」 そう呼ばれた縄で縛られた男、ミジェラグルは項垂れながらも頷いた。 「能力の特性を看破され…

レギオンズ支部の仕事初め その11

「アラン、最初に言っておかなくちゃならねえ事がある」 「な、何・・・?」 「好きだ」 息を吐くように簡単に出たその言葉。 その言葉は、私の頬を沸騰させるのに十分過ぎた。 「・・・えっ!?ちょ、ど、どうしたのグロウ!!?」 「殺されかける直前で、…

レギオンズ支部の仕事初め その10

「あっ・・・・・・」 少女の目の前で少年の肉体が力なく崩れ落ちる。 「いや・・・いやっ・・・!」 少女は何もすることが出来なかった。少なくとも、両目から水を滴らせる事しか出来なかった。 少年の体が、地べたにつく。砂埃が舞い、少女の潤んだ瞳に微…

レギオンズ支部の仕事初め その9

「がああああ!!」 両手を地面に突き当てる。 床のコンクリートとその下にある土の間に酸を流し込み、床を沈下させ・・・。 「地盤を酸で溶かして足場を不安定にさせるのか?」 「っ!」 全て丸分かりってか。 なら地盤を溶かさずにそのまま留めさせ、それ…

レギオンズ支部の仕事初め その8

「ぬぐおぉぉっっ!?」 ゲシュビルは宙を一転、二転としまともに受身もとれないまま地面に衝突する。 「アラン!」 その無防備な状態を見逃すわけにはいかない。俺の指示ですかさずアランの名を呼んだ。 「分かってる!」 アランは両の掌を地面にあてる。 …