yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

東方修行僧 80 その後2

夜が明け、小鳥の囀りと共に眩しい陽射しと身体を震わす寒気が部屋に流れ込む。 結局華扇は夜通しで、私の看病をしてくれた。「一日容態が良くなったからって、また悪化するかもしれない」と、ずっと私の事を看てくれていた。 ・・・先に彼女の方が睡魔に負…

東方修行僧 79 その後

ーー水が滴り落ちる音で、私は目を覚ました。 どれぐらい眠っていただろうか。覚えていない程眠っていたが、まだ私の体は重かった。起き上がろうとしても指一本動かせない。 諦めて私は上を見続ける事にした。木材で出来た古風な天井が視界一杯に広がる。 こ…

東方修行僧 78

神霊は信仰の大きさに比例して力を増し、また神霊に非ずとも周囲に神として捉えられ信仰を集める事に成功すれば、その者は神としての力を手に入れることが出来る。 徳川家康や菅原道真がその例だ。徳川家康は死後東照大権現として祀られ、菅原道真は学問の神…

東方修行僧 77

「うぐっ!?」 介渡の肩にアザトースのレーザーが貫通する。 「大丈夫介渡!?」 白夜は介渡を憂慮しつつ、そのカバーに入る。 介渡は白夜に肩を貸りつつも、欠損した肩の修復を始めた。 「すまないな、私が足を引っ張ってるようだ・・・」 「今はそんな事…

東方修行僧 76

介渡達の体の何倍もあるであろうそれは、七人を巻き込み、水平方向に吹き飛ばした。 介渡達は、カルビンの壁に激突する。 「ぐっ!」 「あっ!」 如何に神といえど世界一硬い壁に音速で叩きつけられてはたまらない。七人はそれぞれ軽傷を負う。 「ったく、ホ…

東方修行僧 75

大昔、北欧神話では『ラグナロク』という神々の壮絶なる戦いがあったとされ、オーディンやトール、フェンリルやロキといった名高い神や英雄が揃って命を散らした、まさに激闘が繰り広げられた。 そして今幻想郷では、神話と神話がぶつかり合うラグナロクを超…

東方修行僧 74

今回は(そして今回以降)、再び堕華様のキャラが出演します。それにより突然名も知らないキャラが登場するという事になっています。 東方初聞求史:再編 カテゴリーの記事一覧 - 東方物語録 ~東方二次小説置場~ 東方初聞求史:再編 カテゴリーの記事一覧 …

東方修行僧 73

霊力の込められた札がニャルラトテップの体に触れた途端、周囲を橙色の淡い光に包まれた。 それは温かく、優しさを含んでいた。 『くそがッ!くそがぁぁぁぁぁあッッッ!!!!』 苦悶の表情を浮かべるニャルラトテップ。 しかしそれは直ぐに、温かな表情へ…

東方修行僧 72

大きく湾曲した二本の腕は二人の首を締め付け、自身の体へと引きつける。二人はそれに引っ張られ、後方へと下がった。 衝撃で、二人の首元に痛みが走った。 「ぐっ・・・何よ、これ・・・!」 「全然外れないん、だぜ・・・」 その腕は二人をこれでもかと締…

東方修行僧 71

四千年で得た戦闘としての技術と、十数年で得た能力としての技術。 神の強力な肉体を活かした接近戦を武器とするレイルに、二人が真正面から戦って勝てる筈も無かった。 「どうする霊夢・・・?」 「決まってるじゃない。ヒューマが戦闘技術で戦うならこっち…

東方修行僧 70

「・・・させないわ」 目の前に立ち塞がったのは、霊夢と魔理沙だった。二人は鬼のような目でレイルを睨むと重心を低くして身構えた。 だが、レイルは少しも動じなかった。 「・・・嬢ちゃん達には出来んよ」 「そんなのやってみなきゃわからないぜ」 「バカ…

東方修行僧 69

「ぶはぁっ!!」 ヒューマは凄まじいスピードで吹っ飛びながら地面を転がる。一転、二転としてようやく静止したが、蓄積されたダメージは立ち上がるのを妨げる。 (くそ、動かないか・・・) その隙にレイルはヒューマに接近する。ヒューマもそれを予測して…

東方修行僧 68

「・・・む?」 レイルはふと違和感を覚えた。 その違和感は何処から来たのか分からない。しかしレイルはその違和感の正体が気になって仕方なく、もう一度ヒューマの体だったカルビンの塊を見た。 そこには大小様々なカルビンの破片が散らばっていた。小さい…