yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

東方修行僧 57

「霖之助!!」 こんな状況では絶対に見ないような顔にヒューマノイドは驚いた。確かに彼も妖怪ではあるが、戦いは苦手というかあまり好まない筈。それが、何故・・・。 「色々疑問はあると思うが、とにかくこれを受け取ってくれ!」 「おい正気か香霖!?そ…

東方修行僧 56

「『砲哮‘‘超振動崩壊’’』」 レイルが発した大音量の咆哮は大きな振動を伴い、周りの物を一つ残らず粉砕していく。 それはヒューマノイドのロンズデーライトですら例外では無かった。 「ぬおっ!!?」 全身を硬化させていたヒューマノイドの体がボロボロ崩…

東方修行僧 55

「す、凄過ぎるんだぜ・・・っ!」 霊夢達を安全な所に運んでいた魔理沙は、二人の戦いに魅入っていた。 正確に言えば、ヒューマノイドの戦い方に魅入っていた。 圧倒的に力で勝るレイルに対し、ヒューマノイドは技術で戦っていた。というのも、ヒューマノイ…

東方修行僧 54

ヒューマノイドの肉片が、辺りに散らばる。 それはレイルの頬を掠めた。 ビシャアァァァァァァアアッ! 水が地面に跳ね返るような音がした。 ヒューマノイドの原型は、そこには無かった。 「少しパワーアップした程度で俺に歯向かうからだ」 レイルは頬に付…

東方修行僧 53

「虚、だと・・・?」 その言葉を聞いてレイルは顔を歪めた。 「そう、虚。私は今までの修行が全て‘‘虚’’を意味する事に気が付いたんだ」 最初の修行は精神の強化の為に容易に怒ったり鬱になったりしないよう、いつも平静で紳士的な態度を取るように心がけた…

東方修行僧 52

「お前・・・とことん俺を馬鹿にするんだな」 「え?君に何かしたっけ?」 「もういい。殺す」 レイルは恐ろしい速さでヒューマノイドに近付いた。その速さに周りの空気が振動し、まるでレイル自身が轟いているような迫力があった。 レイルは勢いのままに拳…

東方修行僧 51

「が・・・ぐう・・・」 霊夢は呻き声を上げ地面に倒れていた。傍らには自らの血で体が真っ赤に染まっているアリスと早苗がいる。 「ふん、博麗の巫女とは所詮その程度か。失望した」 「かっ・・・ひゅう・・・」 「お前はアザトースに任せなくても俺が始末…

東方修行僧 50

ん・・・。 ん、ここは・・・? 何もないな、真っ暗だ・・・。 私はどうしたんだっけか? ああ、そうか。死んだんだっけな。 と、すると、ここは死後の世界? 何だ、以外につまらない場所じゃないか。もっとこう、天国とか地獄とかがあって・・・。 あ、幻想…

東方修行僧 49

「『秘術「グレイソーマスタージ」』っ!」 溢れんばかりの星型の弾幕が辺りを埋め尽くす。それらは形を崩し、拡散しながらレイルを襲う。 しかしレイルは弾幕など気にも留めていなかった。それもそのはず弾幕はレイルの体に触れた瞬間消滅してしまうのだ。…

東方修行僧 48

「本っっ当にすいませんっ!」 頭を下げる大妖精。 「ほらっ、チルノちゃんも!」 「え~、やだ」 ヴァルドが気が付いたとき、何故か自身の体が氷に包まれていた。それはもう凍死してもおかしくないんじゃないかという程に。 そしてそれは目の前で駄々をこね…

東方修行僧 47

魔理沙は、一目散にヒューマノイドに駆け寄った。 霊夢は、手に付いた血を見ながら俯き震えている。 早苗は口元を覆って涙を流し始めた。 アリスはあまりに凄惨なヒューマノイドの姿に、思わず目を背けてしまった。 「何やってんだ!早く肉体を再生しろよ!…

東方修行僧 46

世界が、揺れる。 地震だとか、地鳴りだとか、そんなレベルではない。 まるで世界が恐怖で震えているようだった。 レイルの足元に出来た魔法陣は細胞のように分裂し、拡散した。 地面に水玉模様のような斑点が描かれる。 「破壊と創造の狭間・・・‘‘混沌’’。…

東方修行僧 45

「『霊符「夢想封印」』!!」 霊夢はスペルカードを唱えた。 発動と同時にお札やら大小様々の弾幕、更には巨大な陰陽玉まで展開する博麗霊夢きっての大技。そんな技を序盤にいきなり使用するのだから、如何に普段本気を出さない霊夢が今回に限って真剣にや…