yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

東方修行僧 14

鈴仙・優曇華院・イナバは魔法の森にて妖精や天狗等を従えた一隊を指揮していた * 『魔法の森は必ずといっていい程相手が通る危険性がある所だ。上空からの奇襲が困難な上に身を隠せるものが沢山ある。恐らくは相手はここに潜伏し、奇襲をかける準備をする…

東方修行僧 13

「・・・。とうとう、起きてしまった。この世界に『異変』ではなく『戦争』が。私が怖いのは戦争自体ではなくその後だ。幻想郷に銃器や爆弾等の兵器が広く知られてしまったらこの幻想郷の秩序は、恐らくは崩壊してしまうかもしれない。あれは、人間でも妖怪…

東方修行僧 12

ヅー・・・ヅヅ・・・ヅーヅー・・・ 小さな部屋の中に形容し難い雑音が鳴り響く。 もう春になるというのに懲りずにニット帽を被っている少年、ヒューマノイドは耳にあてたスライドヘッドホンのダイヤルを弄った。 カチャッ。という音と共に先程まで鳴ってい…

東方修行僧 11

全く。今日は花火でもやっているかのようによく爆発音が鳴る。 爆発音といえば、アフリカに住む子供達は遊んでいた時に近くで爆発音がしても無反応せ遊び続けるそうだ。彼らにとってそれは日常茶飯事の事なので全く驚かないらしい。戦士としては立派だと思う…

東方修行僧 10

私は拠点の奥の方へと進んでいった。 闇雲に進んでいるわけではない。しっかり霊夢ちゃんが捕らえられている場所へ向かっている。 そう裏付けられるのも、新しい協力者のおかげだ。 「無線の調子はどうだい?」 「素晴らしい、といった所だ」 無線に出たのは…

東方修行僧 9

ーー幻想卿某所。 「まだ異常は無いようだな」 「ああ。だが油断しては・・・。ぐっ!?」 「どうした!?敵か!?」 「寝ている人に訊いたって意味は無いよ」 「なっ!・・・グハッ!」 「これで拠点前は制圧かな。・・・まぁ、大した事は無かったね」 眠ら…

東方修行僧 8

「お待たせしました~!」 「あんまり待ってないがな」 「そうだね」 今さっき文を情報収集に遣わせたら、10秒ぐらいで帰ってきた。全く恐ろしい子だ。 「いや~すいません!私としたことが10秒もかかってしまいました!」 「いやいや十分だよ。それで何…

東方修行僧 7

ーー妖怪の山、天狗の住処 「お、戦ってますね」 「いやいや、何を呑気にしてるんだ。私らも参加しないとマズいだろ」 着いた頃には激戦が繰り広げられていた。 「乗っ取られる前で良かった。さて敵の大将さんは・・・」 辺りを見回す。と、魔理沙が先に気付…

東方修行僧 6

何故、こんなことになってしまったのか。私は後悔した。己の弱さを。 朦朧とする意識の中、思うのは過去の事だったーー。 ーー数日前。 「そろそろ修行も佳境に入りましたね」 「やっとですか・・・」 思えば、この修行はとても過酷なものだった。 筋トレを…

東方修行僧 5

幻想卿は春を迎え桜を筆頭に色んな種類の木々や花達が開花する。 私もそれに酔いしれたい気分だが、目の前の少女がそれを許してくれるとは思わない。 「では、今日は「悲しみ」を訓練していきましょう」 まだ鳥が囀ったばかりだというのに華扇はもう修行をつ…

東方修行僧 4

「っ!」 驚いて妖怪の方向を再度見た。すると、先程の少女がグタッと倒れている。 その後頭部には血痕が見られた。 私は直感した。奴は、何の罪も無い少女を手に掛けたと。 幸いまだ息はありそうだ。しかし、早く処置を施さないと後遺症が残るかもしれない…