東方六方晶 ~第5話:ロンズデーライトは砕けない~
弾幕を出せるようになってから数十分。
ヒューマノイドはだいぶ弾幕を出すことに慣れてきて、一度に何百もの弾幕を出せるようになった。
「ん~そろそろですかね」
見兼ねたように文が切り出した。
「だいぶ慣れたようですし、そろそろスペルカードの練習といきますかね」
「お!やっとか!」
「はい。説明は要りますか?」
「うん、よろしく」
「スペルカードは必殺技みたいなもので、スペルカードルールを用いた戦闘において勝敗を左右する大きな鍵となります。戦闘の最初に使用するスペルカードの枚数を宣言し、発動するときは『カード宣言』が必要となります。不意打ちとかは無しです。全てのスペルカードを相手に攻略されてしまったら、余力があっても負けとなります。おおまかに説明するとこんな感じですね。何か質問は?」「ねぇっす」
「じゃあ早速レッスンといきましょう!『旋符「紅葉扇風」』!」
「え!ちょ、おま」
/ピチューン\
「と、スペルカードはこのように○符と「カード名」で構成されています。まあぶっちゃけ技名なんて言わなくても発動出来ますが。・・・って、大丈夫ですか」
「大丈夫だよ。すげー爽やかな気分だぜ。新品のパンツをはいた元旦の朝みたいによぉ・・・」
「・・・何かよく分かりませんが、とりあえず怒ってるんですよね?目がそんな感じです」
「はぁ・・・まぁいいや。続けて」
「後はヒューマノイドさんが作るだけですけど?」
「っ・・・何だって君といるとこんなに調子が狂うんだ?」
「私に聞かれても・・・ねえ?」
「あっそ・・・アドバイスとか頼むよ」
「了解です!」
その後数時間に渡ってヒューマノイドはスペルカードを作った。
「結構出来てきたんじゃないですか?」
「っぽいな・・・じゃあもうこの辺でいいかな。ありがとね、文ちゃん」
「いいんですよ!それより後日また取材受けてもらいますからね?」
「勿論。約束だからね。集合場所とかは・・・」
「大丈夫ですよ。ヒューマノイドさんがいるとこなんてすぐ見つかります!」
「要するにこっちの都合はお構い無しなんだね・・・まぁいいや」
「ではまた!」
「うん、バイバーイ」
文は何処かへ飛び去って行った。
(いちいち俺のとこなんかに来なくても、その内ネタは腐るほどやってくるさ・・・)
次回、とうとう異変が起きちゃったりするはず←