yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

レギオンズ支部の仕事初め その6

「っ!」
天井が崩れ、瓦礫の山ができ、辺り一帯に轟音が鳴り響き・・・。
そう認識した時には既に遅かった。
目にも留まらぬ速さで近付いてきた黒い影は隙だらけの俺の懐に入り込み、脇腹を突き上げた。
体感で、およそ二秒。
「・・・」
我に返った時は既に吹き飛ばされ、壁にめり込んでいた。
「うぐっ・・・」
遅れてくる痛みに耐えながら、壁から体を離す。
さっきの黒い影、明らかに人間の動きではない。俺の知る人間であんな動きが出来るのは、介渡だけだ。
もっとも、介渡はもっと速かったが。
では、誰か。
「大丈夫か、皆・・・」
グロウ達に安否確認をとるが、返事は返ってこない。
周囲を見渡すと、グロウ達は既に床に伏していた。
「下っ端の野郎共があたふたしてやがるから何だと思ったら、こんな鼠共が入り込んでたとはぁ・・・」
依頼書によると、敵組織は基本人間で構成されているが、数名の悪魔もいて、大元には混沌が潜んでいるという話だ。
混沌は犬の様な姿をしているからこいつらじゃない。人間にさっきの動きは出来ない。残りは・・・。
「悪魔、か」
「おい、下等種族が生き残ってるぞ」
「さっさと処理するか」
敵の数は三人。いずれとも悪魔だ。対するこちらの戦力は・・・。
「いてえじゃねえか。あ?」
グロウが片膝をつきながら立ち上がった。
「やってくれたわね!ただじゃいかないんだから!」
アランがグロウに支えられ立ち上がる。
「君達は余程溶かされたいみたいだねぇ!」
アシッドが狂気の笑みを浮かべながら飛び上がった。」
こっちは、四人。
ギリギリの戦いである。が、負ける訳にはいかない。
「コホルスΣに喧嘩売った事後悔させてやる」