yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

World travel episode 2 ~クトゥルフ神話編 part 10~

「くっ!!」

突然の一撃を受け、体が一気に数10m後ろに吹っ飛ばされる。

「くそっ!」

空中で体を捻り、飛ばされたコースの先にロンズデーライトを出現させる。

そしてそこに着地して、何とか2次災害は防いだ。

「あっぶねぇ・・・もしもの時の為に体を硬化させといて良かった・・・」

とはいえ、想像以上の衝撃だった。

この能力は大体の力は完全に耐え切れるが、ロンズデーライトの耐久力を上回る力を加えられるとその耐え切れなかった分をダメージとして受けてしまう。

今の衝撃はロンズデーライトの耐久力を若干上回ったので、ちょっと痛かった。

「やべっ!あいつらんとこいかないと!」

 

 

 

「おいっ!!大丈夫か!!」

「ヒューマ!」

真っ先に答えたのは水谷だった。

「お前こそ大丈夫だったのか!?」

「ちょっと痛かったけど大丈夫。そんなことよりあれは!?」

「グオオォォォォォォオオ!!」

那奈は・・・いや、那奈の姿をした怪物は雄叫びえお上げながら俺らに向かって突進してきた。

「俺らにも分からん!」

「だろうね!」

それぞれ横に飛び、突進を躱した。

辺りを見渡すと、岳大達の姿が無い。

「水谷君!皆はどこに行った!?」

怪物はすぐに体を反転させこちらに飛んできて、爪牙を振るう。

俺はそれを体を捻らせ間一髪で避ける。

「岳大に頼んで近くの公園に避難させている!」

その隙を狙って漢太は怪物の背後から殴った。

「機転を利かせてくれてどうも!水谷君は皆のところに行ってくれ!」

怪物が体勢を崩した隙に俺も硬化させた腕で殴った。

「グガッ!」

怪物は俺が吹っ飛んでいった通りを吹っ飛んでいく。

「何を言っている!!俺も戦う!!」

「今もしあの会社の奴等と鉢合わせとかしたらマズい!だから行っててくれ!」

「そんな可能性0%に近い!大丈夫だ!」

「0じゃないなら尚更だ!」

「・・・クソッ。あぁ分かった。だが皆を連れてまたここに戻る」

「っ!?何言ってんだ!?」

「・・・」

水谷は何も言わなかった。

その表情は「俺達だって戦える」と言っていた。

「・・・分かった」

「無事でいろよ、ヒューマ」

「言われなくとも」

水谷は公園があるという方向に走って行った。

「さぁてバケモン・・・」

怪物はようやく立ち上がった。

「あんまり暴れると近所迷惑だから、ソッコーで決めさせてもらうぜ」