yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

World Travel episode 1 〜家庭教師編 part16〜

ドッッゴォォォォオンッッ!!

大きな轟音が響く。

「・・・いって・・・」

俺は数十m飛ばされた。

「・・・まさかそこまで操れるとはね。いつでも体を最大限に固く出来る準備をしていてよかったよ」

「・・・流石、先生。今のはただ衝撃の向きを変えただけ。アンタの説教が無ければ思いつかなかった戦術だけどね」

実際、それを成し遂げるにはリスクが大きい。

失敗したら間違いなく観客の数名の体がバラバラになる。

「・・・それを一か八かでやるとは、俺以上のチャレンジャーだな」

「それを育てたのはアンタだぜ?先生」

「・・・我ながらとんでもない人材を生み出してしまったものだ」

ともあれ、状況はまたも最悪となった。

今のアイツは完全にこの辺り一体の力を手中に収めている。

アイツを殴ろうとすれば、その衝撃はこちらに向けられ自虐行為となる。

・・・まるでとある都市の第一位だな。

「さぁどうするよ先生。早く次の一手を出してきなよ」

「・・・」

「来ないなら・・・こっちから行くよ!!」

「背後っていうのは大体の場合万物の死角となる。だから気を付けたほうがいいぜ」

「ッ!?」

その瞬間、フェイの体が黄褐色透明の物体に拘束された。

「衝撃っていうのは瞬間的に大きな力を物体に加えることだ。従って瞬間的な圧力がなければ衝撃とはならない」

ロンズデーライトはどんどんフェイの体を覆っていく。

フェイはもがくことしか出来ていない。

「残念だったな。君がもっと場数を踏んでいて、何も無いところにいきなり衝撃波を生み出す事が出来ていたら勝負は分からなかった」

フェイはロンズデーライトの中に衝撃波を生み出し壊そうとしている。

「ほう。出来るんだね。でももう無駄だよ。壊したって高速で再生成すればいいだけだ。・・・ま、それを最初から使っていたら君に勝ち目は無かったんだけどね」

フェイの体が完全に覆われた。

「まだ本気を出すには値しなかったね。でも惜しかったよ」

程無くしてフェイは気絶した。

その瞬間、俺の勝利が決定した。