東方修行僧 28
「おーい!いるかー?」
ここ、魔法の森では魔理沙と咲夜がヒューマノイドを探していた。
「いるなら返事しろー」
「ここには居ないみたいね」
「そうだな・・・うん?あれは・・・」
魔理沙が目を凝らした先には、ピンク色の短髪で水色を基調とした服を着た少女が立っていた。
「あれはさとりか?何で地上に?」
さとりは魔理沙達に気付いたようで、魔理沙達の方に歩いていった。
「ヒューマノイドを見なかったかしら?」
「・・・」
さとりは黙ったままである。
「何だよ愛想悪いな。少しは何か言ったらどうなんだ」
「彼は捕まったわ」
「捕まったって?一体誰にだ」
「マインドという男・・・」
洞察力の鋭い咲夜はこの会話の中で明らかにさとりの様子がおかしいことに気付いた。
先程から何を話しても無表情のままで、目は虚ろになっている。魂ここにあらず、といった雰囲気を醸し出していた。
「ねえ、貴方・・・っ!?」
咄嗟に咲夜は感じた。背後に居る少女の存在に。
「魔理沙、来て!」
「え、ちょ、何だって!おい!」
咲夜は魔理沙を引っ張る形でさとりの死角に逃げるように飛んでいった。
魔理沙を引きずって連れて逃げること数分。
「ここまで来たら・・・」
「全く、いきなりなんなんだ!」
「あの時のあの子の目・・・あれは正気を失っている目だわ」
「だから逃げてきたのか?」
「いえ、それだけじゃない。他にも敵意剥き出しの奴が周りに数人・・・」
「それってあたいの事かい?」
「「っ!」」
二人は後ろを向いた。
「お燐・・・」
「やはりこの子も・・・」
お燐の目もさとり同様虚ろで、表情も一切変わらなかった。
「くそっ、さとりといいお燐といい何だってんだ!」
「さっきのさとり様の説明に付け足すけどね、ヒューマノイドの兄さんはこちら側に降伏した。そりゃそうだよね。姉さん達みたいな強い人達が皆一箇所に集中して、兄さんは孤立しちゃったんだから」
「陽動作戦という訳?私達も乗せられたものね」
「で、「こちら側」ってどういう意味だ?」
「あたい達は皆マインドっていう敵の幹部に操られちゃったのよ」
「自覚はあるのね」
「そう・・・でもどんなに頑張っても体が言うこときかないし」
「そうか。なら今私達が楽にしてあげるぜ!」
「それは有難いんだけど・・・あたいは全力で抵抗するよ?いや、しちゃうよ?」
「構わん、お前一人ぐらい・・・」
「魔理沙、勘違いしてるようだけど他にもいっぱいいるから」
「え?」
魔理沙が辺りを見るとそこには勇儀を除いた旧地獄の面々が集まっていた。
「まずいわね・・・」
「絶体絶命ってやつか・・・っ!」
「・・・」
が、
「楽勝ね、このくらい」
「っ!?」
魔理沙達と違って余裕綽々といったところである。
「だって輝針城の奴らって大抵骨のない奴らでばっかだしね・・・」
「鬼もいることだしね」
「何だと!?まぁ確かに以前に比べればちょっと人気が低い面々だけれども」
そうだそうだ針妙丸ちゃんの言う通りだロリ最k((自重
「こうなれば操られてるとかそういうのは無しだ!全力で貴方を倒す」
(めんどくさいわー・・・)