息抜き小説
「・・・貴方、本当にあのヒューマノイドさんで?」
「ハハッ。見ての通りですよ。まぁ人格が変わったのは認めますが」
団員からの視線が痛い。そりゃほぼ2年近くギルドを留守にして帰ってみたら「私」だなんて確かに誰だコイツとなるのは分かる。分かるけども。
そんなに皆で集まって凝視しなくてもいいんじゃないか。
「何、ちょっと別世界の人に修行をつけてもらいまして・・・」
「どんな人だ?」
「えっと・・・『茨木華扇』って人d」
次の瞬間首元の強烈な圧迫感と共に体が浮いた。
下の方へ目をやるとあの常に冷静(なのか何に対してもやる気がないのか)なギーグさんが若干切れ気味で胸ぐらを掴んでいる様子が見れた。そうだ、この人東方好きだったんだ。
「ってことは同居か?同居してたのか?」
「はい、してました。同居」
圧迫感が余計強いものになる。普通の人ならここで気絶だ。
「お前・・・」
ずいっと顔を近付け、ギーグさんが小声で囁いた。
「あんなことやこんなこと・・・してねぇだろうな?」
「して・・・ません・・・」
ストンと地面に落ち、拘束から解放された。後もう少しで死ぬというのを分かっているからこの人達は恐ろしい。
「それで?何か旅の土産話は?」
いつものようにおちゃらけた口調のスフォルさん。少し焦燥感を覚えて欲しい。
「えっとですね、クトゥルフやってました」
「クトゥルフ、ですか?」
7さんも前に出てきた。ああ、なんて懐かしい光景だ。
初っ端から団長にシメられてなければもっと最高の帰還報告なのに。
「だってさ、団長♪」
スフォルさん何勝手に読心術使ってるんですかうわ団長何をするやm((ピチューン
レギオンズΣは今日も平和です。