yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

東方六方晶 ⅩⅦ

※タイトル考えるのめんどくさくなったんで上のように変更しました。ご了承下さい。

それでは本編をどうぞ。

 

 

 

 

 

「いったーい・・・」

「まったく・・・男ならもうちょっと手加減ぐらいして欲しいぜ」

「いやいや、アドバンテージがあるでしょうが。弾幕ごっこの」

「経験がどうあれ乙女は乙女だ」

霊夢ちゃんならともかく、君が乙女ってのは・・・」

「五月蠅いわね、さっさと続きをやりましょう」

「そうだなー」

「(あれ?俺って今の今までこの子達を追い詰めてたよな?)」

ヒューマノイドは疑問に思ったが、この二人がそれをまともに聞く筈が無いことはこの短時間でよく理解していた。

と、いうより、この瞬間理解した。

「やられたらやり返す!『恋符「マスタースパーク」』!!」

「げっ!」

霧雨魔理沙の持つミニ八卦炉から極太の光の一閃が放たれる。

有無を言わさずそれはヒューマノイドに直撃した。

「いっ・・・てーなオイ!」

「やり返すって行った筈だぜ!」

「半〇直樹もびっくりする程の返しようだな・・・」

「ちょっとー無視しないでくれるー?」

「あーごめんごm・・・」

振り向いたらそこにはスペルカードを手にした博麗霊夢の姿があった。

「え?ちょ、」

「『霊符「夢想封印」』」

容赦なく、博麗霊夢を中心に弾幕が射出される。

勿論ヒューマノイドは技を受けた。

「痛い痛い痛い痛い!」

しかも、かなりの量。

「君らはこんなことを近所の人達とやってるのか!?」

「別に避けてもいいのよ?」

「え?そうなの?」

「駄目だ霊夢こいつ全然ルール分かってないぜ」

「そうね」

「面目ない・・・」

そういうとヒューマノイドは三つ目のスペルカードを取り出した。

「『隠符「ステルスクラッシュ」』」

次の瞬間、ヒューマノイドの姿が消えた。

「今度は何なんだぜ」

すると、何も無いところから同心円状に弾幕が展開された。

無論姿を眩ませたヒューマノイドが放っているのだ。

予期せぬ方向から突如展開され続ける弾幕に、流石の二人も僅かな動揺を覚えた。

弾幕ごっこのプロを舐めないでくれる?」

しかしそこは熟練者。瞬時に弾幕に対応し、弾幕の中心に向かって弾幕を放つ。

ヒューマノイドの体力は徐々に削られていった。

「姿が透明だろうとなんだろうと、避けてしまえばこっちのものだぜ!」

気が付けば二人のコンビネーションは格段に良くなっていった。

これも二人の間の絶対的な友情が成せる技なのか。と、ヒューマノイドは感じた。

「やはり一兵卒が主人公に抗おうなんざ百年早かったのかね・・・」

「やっと理解したようね」

「観念してあの変な物体を取り除いてもらうぜ」

その問いに対する反応は、無かった。

「スペルカード『硬符「無貫不壊」』」

ヒューマノイドの全身が黄褐色透明の物質、すなわちロンズデーライトに覆われ、更に先程とは段違いのおびただしい量の弾幕を展開しだした。

それは最後のスペルカードに相応しい、彼なりの「本気」が見て取れた。

「一兵卒がまだ抵抗するのか?」

「俺はね。今まで4000年以上もの年月の間ずっと戦場に身を投じてたんだ。弾幕に関しては君達よりまだまだ未熟だけど、戦場に置ける直感力や対応力、そして経験は君達の比じゃないと自負できるよ」

「へっ。どうだか」

霧雨魔理沙は星型の弾幕ヒューマノイドに向けて発射した。

「!?」

しかしそれはヒューマノイドに当たった瞬間に砕け散ってしまった。

「私の弾幕が効かないなんて!」

「・・・ロンズデーライトはね。「世界一硬い物質」と言われているんだよ。俺はそれを創り上げたり、大きくしたり、自身の体を硬化させたりといわゆる「操る」ことが出来るんだ。この力を使えば君達の弾幕を防ぐぐらい容易なことだよ」

「耐久型スペカって訳ね・・・でもその最後のスペルカードの内に私達を仕留められるかしら?」

「ふふっ。仕留めてみせるさ」

熾烈な攻防が続いた。