yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

東方六方晶 ~第16話:おしりっと おっしりっが あーらあらごめんねゴッツンツン♪~

「くっ・・・!」

先程とは一転、博麗霊夢霧雨魔理沙は苦戦を強いられていた。

「うおっ!?危ねーぜ!」

「あんたがこっちくるからでしょ!?」

それもその筈、二人のコンビネーションが最悪だからである。

「何だと!?」

「何よ・・・!」

「余所見するなー」

二人が口喧嘩してる間にヒューマノイドは容赦なく弾幕を叩き込む。

ヒューマノイドの狙いはここにあった。

戦場に置いて仲間という存在は重要なものとなる。

お互いがお互いをよく理解し、互いに助け合うようにしていれば無論その力は単独の時よりも遥に強い力を生む。

しかし逆にお互いの連携が取れていないとそれは大きな欠陥となり、チーム全体の壊滅を及ぼす。

博麗霊夢霧雨魔理沙、この二人の場合はお互いをよく分かってはいるが今まで共闘したことがない。つまり日常での一面でしか分かっていないということになる。

もし片方の戦闘を少しでも共にしていたら、今この状況は生まれていなかっただろう。しかしスペルカードルールは基本的には一対一の戦いである。

そういった事は博麗霊夢霧雨魔理沙は勿論、幻想郷で一人もいなかっただろう。

(ただし結構前にレミリア・スカーレットパチュリー・ノーレッジが共闘しており、また主は東方香霖堂しか東方系の作品を持っていないので、本当は共闘してんのかもしれない)

「やはりお二人さん連携がバラバラだね」

「図ったわね・・・」

「まぁね♪」

そういうとヒューマノイドは新しいスペルカードを手にした。

「容赦なくいくよ!『焼符「音速クラスター」』」

ヒューマノイドはスペルカードを唱えた。

しかし、一向に弾幕が展開される様子はない。

代わりにあるのは妙な形をした金属製のミサイルのようなものだけだ。

「何も起こらないな」

「それ・・・何?」

「ま、見てなって・・・といっても、見てるだけじゃやられちゃうよ?」

次の瞬間、その金属製の物体が爆発を起こし、中からもの凄い早さの弾幕が射出された。

「!?」

勘の良い霊夢もこれには反応できず、やむなく被弾した。

「初見にはちょっときつかったかな?」

「な、何だぜそれ!?」

「君たちに教えるにはオーバーテクノロジー過ぎる。せめて教えられるのは河童ってとこだけど・・・これは兵器だし隠蔽しておくか」

「兵器・・・だって?」

「モチーフにしてるだけだよ。そんなことよりそこにいると危ないよ?」

「え?」

気が付くと先程と同じ様な金属製の物体が浮遊していた。

・・・それも一気に五個。

爆発に多少のタイムラグがあったが、何がなんだか分からない魔理沙は避けることも敵わず被弾してしまった。