東方六方晶 ~第15話:そろそろタイトルをシリアスにしようかネタにしようか迷い始めてきた~
~魔法の森 某所~
「ここら辺だな」
「こんなところでいいのか?家まで近くて助かるぜ」
「勝つ気満々なんだね」
「はぁ~。さっさと終わらせましょ」
「俺どんだけ舐められてんの!?」
「仕方ないでしょ。こっちは主人公よ。弾幕ごっこのプロなんだから」
「そうだぜ」
「主人公・・・ねぇ(羨ましい・・・)」
「さて、いつまでも喋っててもなんだし始めちゃいますか」
「どっちからやるのか、お前が決めな」
「いや、二人同時ってのは無いの?」
「「え?」」
ヒューマノイドがそういうと、二人は間抜けな声を上げて顔を見合わせた。
「そういえば共闘ってしたことなかったぜ」
「言われてみればそうね」
「最近は共闘ゲー流行ってるからねー。ソ◯ルサ◯リファイスとかさー。東方も共闘ゲーになってみたら?」
「すまんが言ってる意味が全然分からないぜ」
「あぁそうか。まぁ分かったら困るんだけども」
「・・・そんなことより、貴方大丈夫なの?」
「・・・何が?」
「二体一だとしたら当然だけど貴方が不利になるんじゃない?」
「当然・・・ね」
ヒューマノイドは小さく呟き、フッと笑った。
あまりに小さい声だったので博麗霊夢と霧雨魔理沙には聞こえなかったようだ。
「いいよ別に。どうせ負けるし」
「分かってるじゃないの」
「ならさっさと初めようぜ」
霧雨魔理沙は箒に跨り一足先に空に飛んだ。
遊びぐらいにはなってねと嘲りながら博麗霊夢も空に飛んだ。
ヒューマノイドは心底思った。
(スカートの中にハーフパンツとか夢無いな・・・)
「スペルカードルールは分かるわよね?」
博麗霊夢が最後の確認をした。
「問題ない。烏天狗に教えてもらった」
「文のことね・・・」
「そう、文ちゃん」
「話が早いぜ。ならもう戦闘開始と行こう。久々の異変でうずうずしてるからな」
霧雨魔理沙は肩をコキコキっと鳴らした。
「紫ちゃんが言ってたことは本当なのか・・・まぁいいや」
先に動いたのは霧雨魔理沙だった。
星型の弾幕を直線上に発射してきた。
「こちらがボスだから、あまり避けちゃいけないんだったな」
ヒューマノイドは素直に喰らうことにした。
それと同時に複数個の弾幕を展開し始めた。
「ちょろいちょろい。こんなんじゃ妖精といい勝負だぜ」
余裕の霧雨魔理沙は挑発し始めた。
「んふふ・・・どうかな?スペルカード!『散弾「ハードボイルドショットガン」』」
レミリア・スカーレットとパチュリー・ノーレッジ戦で使ったのと同じ弾幕が二人を襲う。
追尾というよりかは、無駄な弾幕の中に紛れた確実に照準をこちらに絞った弾幕に初見の二人は少々手を焼いた。
「中々ヘビーだぜ」
「初心者にしてはね」
それでも流石熟練者というべきか、おおよそのルートを瞬時に計算して確実に被弾せず尚且つ反撃を喰らわせられるルートを陣取っていく。
ヒューマノイドが放ったスペルカードは一回も当たること無く時間切れとなった。
「まだまだこれからだよっ!!」
先程よりさらに難易度の高い弾幕が展開されていく。
次回、戦闘続き