yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

東方六方晶 ~第12話:お前のカリスマをトリプルブレイク!!~

『「スカーレットディスティニー」』

レミリアを中心に大量の弾幕が展開される。

「くっ・・・!」

ヒューマノイドは避けるのに必死で攻撃に転じられない。

「あら、どうしたの?それがあの二人を倒した実力?」

「・・・ちっ」

ヒューマノイドは全てを避けた。

「あの子達は「拳」と「ナイフ」といった武器を使ってきたからな。俺は能力的にそういう「現実的な」武器には無敵なんだ。しかしね・・・「空想的な」武器には物によっては抜け目があるんだ。たとえば・・・」

『日符「ロイヤルフレア」』

「そう・・・こういった魔法とかだよ・・・」

ヒューマノイドは咄嗟に横に跳んだり、空を飛んだり上下左右に動き回る。

『神槍「スピア・ザ・グングニル」』

いきなり横から巨大な紅い槍が飛んできて、ヒューマノイドは被弾した。

「いって・・・そうそう、そういう現実には存在し得ない武器もね・・・」

「喋ってばかりでやる気あるの?貴方、このままだと負けるわよ?」

「そうだね・・・なら初めてのスペルカード披露といこうかな」

『散弾「ハードボイルドショットガン」』

ヒューマノイドは指でピストルの形を作ると「バーンッ!」とでも言わんばかりに撃ったフリをした。

しかし、少量の弾幕が飛び散っただけでレミリアは難なくかわすことができた。

「何それ?難しくも美しくもなんともないわね。それじゃ一面にも登場できn・・・」

するとヒューマノイドは手をパンと叩いた。

「っ!?」

その瞬間、花火のようにそこら中で弾幕が展開された。

それは円形の花火、柳花火、トラ引きや顔の形まで様々だった。

「芸術的な面はちょっと苦手でさ。でも花火みたいにすれば誰もが美しいって言うかなと思って」

「ふん、まだまだね。独自性が無いわ」

「それはすまないね。ところで、下のお嬢ちゃんが暇そうだね」

「・・・パチェ!来るわよ!」

「分かったわレミィ」

パチュリーの周辺で弾幕が展開される。

「精密射撃といこうかな」

ヒューマノイドは腰を落とすと、本当に銃を構えているかのよな体勢をとった。

そして本当に撃っているかのような動作をすると、弾幕パチュリーを確実に狙える位置で展開される。

「・・・貴方、ひょっとしてマニア?」

「いや、FPSでショットガンを多様してるだけだよ。あの威力と一撃で仕留める感じ。そしてあのじゃじゃ馬のような大きい反動がたまらない・・・」

「マニアなのね・・・」

「ただ射程距離が短いから、現実では俺はそんなに使わないんだよね。あ、でも今度使ってみよ」

「・・・」

「さて、そろそろ時間切れかな」

ヒューマノイド弾幕の展開を中断した。

「・・・恐らく君、妹を巫女のところに向かわせただろ」

「あら、勘が鋭いのね。その通りよ」

「と、すると・・・そろそろ来るな。すまん、弾幕ごっこはまた今度な」

「・・・そう。じゃあね」

「止めないのか?」

「いいえ、そんなことはしないわよ・・・貴方にも、目的があってのことでしょう?」

「・・・」

「貴方はここで博麗の巫女に捕まる運命ではない。貴方の目で、この美しき幻想郷をしっかり目に焼き付けておきなさい」

「・・・スマン、恩に着る」

ヒューマノイドは紅魔館を出て行った。

「いいの?レミィ」

「いいのよ。彼は、もっと出会うべき場所で博麗の巫女と出会う。その時彼はやっと、自分の道を見つけるわ・・・」

すると紅魔館の扉が勢いよく開かれ、数人のシルエットが浮かび上がった。