yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

東方六方晶 ~第8話:紅美鈴はくれないみすずじゃないホン・メイリンだ覚えとけ!!~

ー妖怪の山某所、文の家ー

「文ー。いるー?」

あやややや?霊夢さんじゃないですか。それに魔理沙さんも。今日は一体どんな御用で?」

「大体分かってんだろ?例の異変のことなんだけどお前首謀者に直接会ったって聞いたんだぜ。ちょっと詳しく話してくれないか?」

「あーそうですか。そろそろ来ると思いましたよ。貴方達が黙って見過ごすわけありませんもんね」

「なら協力してくれるかしら?」

「勿論ですよ!・・・それにしてもあんな気の良い人(変態だったけど・・・)がこんなことするなんて・・・」

「・・・」

「・・・失礼。ではお話しますね」

 

 

 

 

 

ー場所は変わり、紅魔館ー

「はあっ!!」

「うおっ!?」

(何だよこの子、全然弾幕使ってこないやん!!・・・中国拳法の使い手かな?)

「くっ・・・しぶといですね・・・」

「貴方、名前は何と言うのですか?」

「俺はヒューマノイド。ただの人間だ」

「人間ですか・・・そのくせ私の動きについてこれるとは、貴方中々の手練ですね」

「そういう君も凄い腕前じゃないか。君程中国拳法を上手く扱える人は俺も見たことないよ」

「お褒め頂き光栄です・・・が、それでもここを通すわけにはいきません」

「だろうね・・・ならこっちも全力でいかせてもらうよ!!」

「来なさい!!」

ヒューマノイドは姿勢を低く構えた。

「・・・?」

しかし、一向に動く気配はない。

「防御の構えですか・・・ならお望み通り」

美鈴は一気にヒューマノイドに詰め寄る。

しかし、それでも動く気配はない。

「はっ!!」

美鈴はそのままもの凄い速さでパンチを繰り出した。

その拳はヒューマノイドに直撃した。

しかし、

(手応えが・・・無い!?)

それは熟練者である彼女だからこそ分かることだった。

そして次の瞬間、ヒューマノイドは美鈴の腕を掴んだ。

(っ!!)

美鈴は投げが来ると予想し、飛ばされないように全身に力を入れた。

しかしヒューマノイドは投げの体勢に入ろうとせず、逆上がりの要領で体を持ち上げた。

そしてそのまま美鈴の腕を利用し、跳ねた。

その勢いでヒューマノイドは美鈴に踵落しをお見舞いする。

「ぐっ!?」

美鈴が体勢を崩した隙に、ヒューマノイドは打撃の雨を送る。

美鈴は腕を交差させてガードするが、徐々に体力を削られていく。

「くっ・・・はっ!?」

「ぬおっ!!」

ヒューマノイドが次の打撃に転じようとした時、突如腹部を殴られたような衝撃に見舞われた。

「今だっ!!」

「ぐわっ!!」

美鈴はその機会を逃さず、強烈な右ストレートを放った。

ヒューマノイドは勢いで2、3歩後退する。

「く・・・いってー!」

「突然相手の体勢が崩れるなんて・・・まさか!」

「その通りよ美鈴・・・かなりピンチだったみたいね・・・」

ヒューマノイドは自分の目を疑った。

しかしそれも無理は無い。

突如何もない空間から人間が出て来たのだから。

「・・・君、一体誰だい?」

「貴方のように人の家に勝手に侵入しようとする不届き者に言いたくはありませんが・・・仕方ないですね。私の名前は十六夜咲夜。ここ紅魔館でメイド長をしています」