yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

東方六方晶 ~第6話:犬と香霖は使いよう~

~数日後、魔法の森~

森近霖之助はいつも通り掘り出し物を探していた。

「おや?何だこれは?」

そして今日も良い物が見つかったようである。

何かの鉱石のようで色は黄褐色透明。

手に取ってみると異常な程に硬い。

「ちょっと持ち帰ってみるか・・・」

 

 

 

 

 

香霖堂

「本当に何なんだろうかこれは・・・」

霖之助は帰宅した後も謎の鉱石を眺めていた。

そこに、

「香霖!いるのかー?」

一人の少女が訪ねてきた。

「おう、魔理沙か。何の用だい?」

彼女、霧雨魔理沙は普通の魔法使いである。(もっと知りたければggr)

「また交換して欲しいものがあるんだぜ。ちょっとそこらで拾った物なんだが・・・」

そういうと魔理沙は持ってきた袋の中から何かをゴソゴソと探し始めた。

「えっと・・・ああこれこれ。これなんだぜ。凄い硬いんだけど用途が無いから香霖に引き取って貰おうと思ったんだぜ」

そうやって取り出したのは霖之助が拾ったのと同じ色をした鉱石だった。

「それは!・・・間違いない、僕が拾ったのと同じ鉱石だ」

「え?」

霖之助はポケットにしまった鉱石を取り出した。

「本当なんだぜ。するとこれってあんまし貴重な物じゃなかったりするのか?」

「分からない。ただ偶然僕達が同時に見つけたのかもしれないし・・・」

すると突然何かが勢いよく障子を破った。

「また天狗の仕業か。全く・・・」

新聞かと思って見てみると、案の定『文々。新聞』と書かれた立派な新聞だった。

「いつもこんなことされてるのか?」

「まあね。最も、修繕もこの新聞を使ってるんだけど」

「あんまし役に立たないしなその新聞」

「そう?僕は天狗が作る新聞の中ではマシだと思ってるけどね」

そういって新聞を拾うと、最初の記事に目が釘付けになった。

「『怪奇!!空から突如少年が降ってきた!!』?」

「おいおい、いくらなんでも冗談がすぎるんじゃないのぜ?」

「分からない。本当に起こったのかデマなのか・・・」

霖之助はそのまま下の方に目を通すと、更に興味深い記事が目に入った。

「『その少年が失踪・・・と同時に、幻想郷の各地に謎の鉱石が出現!』・・・だとさ」

「謎の鉱石ってまさか・・・」

「うん。この記事の写真を見る限り同じもので違いなさそうだ」

そういって霖之助魔理沙に写真を見せた。

「やっぱりなんだぜ!」

「『尚、制作者は本人が失踪する前にコンタクトをとっており、本人曰く『ロンズデーライト』という物質らしい』。・・・魔理沙、これって・・・」

「その少年がこの異変の首謀者に違いないのぜ!・・・そいつの名前とか書いてあったりするのか?」

「待ってね・・・うん?『ヒューマノイド』としか書いてないな」

「変わった名前なのぜ・・・とにかく私は霊夢んとこに行ってくるぜ!」

「あ、ああ・・・気を付けて」

 

 

 

 

 

次回、博麗の巫女が動き出す・・・?