yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

World travel episode 2 ~クトゥルフ神話編 part 9~

しばらく歩くと、何やら豪華そうな家に着いた。

「住所的にここであってるよね?」

「何か緊張してきました・・・」

「怖がりだなぁ優綺。ここで止まってても何にもなんないじゃん?早く入ろうよ」

「麗香ちゃん強引過ぎ・・・」

「まぁ入るか」

そういって俺は、ゆっくりインターホンを押した。

ピンポーン

 

 

 

・・・返事が無い。

「留守・・・何でしょうか?」

「困ったねぇ。ドアぶち破る?」

「やめてくださいよそんなの!!」

「はっは、冗談×2」

「・・・すいません家の前で何やってるんですか?」

いつの間にか家の中から小さい女の子(これまたカワイイ)が出てきた

「あ、すいません。僕達怪しい者じゃないんで」

「・・・それって怪しい人の典型的な言い訳ですよね」

「ははは。ところで、綾村哲志って人知ってる?」

「・・・知ってますけど、何か」

「僕達その人に頼まれていてね・・・大丈夫。お父さんは絡んでないよ」

「・・・お前信用出来ない。じゃ」

「えっ?あ・・・」

そういって、ドアを閉められてしまった。

「・・・どうするんですか?ヒューマさん」

「どうしよっかねぇ。何かいい案ある?岳大」

「えっ!?僕!?」

「うん。僕」

「えっと・・・えっと・・・あ!」

「さぁて帰るかぁ」

「ちょっと!?今思い付いたんだけど!?」

「何?」

「強行突」

「「「無理です」」」

「まぁ人んちの前だし一旦引き返そうかぁ」

そういって引き返そうとした直後。

「うああぁぁぁぁぁあ!!」

家の中から突如として悲鳴が聞こえた。

「何だ!何があった!」

誰よりも早く水谷が家に駆け寄る。

「おい!しっかりしろ!」

ドア越しに呼びかけるも反応は無い。

「こうなれば・・・っ!」

水谷はドアを蹴破ろうとする。

「漢太君、待って!」

「何だヒューマ!この状況で!」

「俺が開ける。皆は下がっててくれ」

「わ、分かった」

俺はゆっくりドアに近づいた。

そして鍵穴を見た後、それに見合う形の鍵を能力を使って創り出した。

それを使って鍵を開け、そっとドアノブに手を添えた・・・

 

 

 

 

刹那。

「ウガアアァァァァァァアア!!」

激しい雄叫びが聞こえた。

それを確認した時には既に俺の体は宙を舞っていた。