yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

World travel episode 2 ~クトゥルフ神話編 part 8~

「それでも解せないな。施設で監禁すればいいんじゃないか?」

と、もっともながら悪役感満載の事を質問する。

「さらっと凄いこと言ったね・・・まぁ確かに、監禁してた方が本人は安全だろうね。普通なら」

「というと?」

「・・・その元村那奈の父親こそ、この計画の首謀者なんだ」

「!」

流石に驚きを隠せなかった。

「自分の娘を研究に使ったのか!?どういう神経してんだ!!」

岳大の言う通りだ。

それが真実なら確かに神経を疑いそうになる。

『魔力』という言葉が凄く身近な物である俺には特にだ。

ごく一般の人に無理やり魔力を植え付けるなんて危険極まりない。

最悪の場合死に至る可能性もある。

それを自分の娘に与えるとは・・・。

「・・・あんま時間は無いかもしれねぇな」

「そうなんだ。それじゃこれからは手短に話すよ」

「あぁ、頼む」

「その子の父親の本名は元村繁秀(もとむらしげひで)。会社の中でもかなり上の地位にいて、僕の上司でもある。本当に頭がいいから気を付けた方がいい。それで自分の家に戻した理由だけど・・・」

「どうせ会社に極秘で行ってるんだろ?だったら家の方が会社にも警察とかにもバレにくいしバレても言い訳出来る・・・そんな感じか?」

「そうだね。そんな感じだよ。・・・もう僕から話せることは何も無い。急いでるんだろう?」

「あぁ。ありがとう。それじゃ」

「あ、そうだ」

「優綺、ちょっといいか」

「?」

そう言われて、優綺は不思議な顔で父親の元に行った。

「無茶はしないでくれよ。そして・・・絶対に無事でいてくれ」

「!・・・うん!」

そういって、優綺は戻ってきた。

・・・もう遥か昔に親から受けた家族の温もりを感じた。

ヒューマノイドさん、娘をよろしくお願いします」

「・・・はい、必ず」

そういって、俺と勇気ある4人の少年少女は、戦いの舞台に身を投じた。

「・・・絶対守ってみせるさ」

そう呟いてみた。