yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

World travel episode 2 ~クトゥルフ神話編 part 7~

「正直・・・僕もこの実験の全てを知っている訳じゃない」

「んで?さっきから言ってる『実験』って?」

敬語?やめたよ。

「・・・この子達の前で話してもいいのか?」

「大丈夫だ」

口火を切ったのは漢太だった。

「親友が危ない状況にあるというのにほっとける訳無いだろう」

水谷はこういう状況でもブレない芯の強さがある。おもしろい奴だ。

武術が得意だそうで(しかも全部段をとっている)特に柔道がヤバいらしい(次のオリンピック出場は確実と言っていい程)。

戦力的にも精神的でも頼れる奴だ。

「僕だって大丈夫だよ!」

真っ直ぐな瞳で岳大はそう言った。

こいつは純粋で責任感に溢れている。

しかし優綺ちゃんに思いを上手く伝えられないあたり、肝心なところが抜けていそうだ。

まぁもっともこの数時間だけで査定は出来ないので様子見といったところだ。

「わ、私だって」

最後は麗香。

声は強気だが、微妙に焦りを感じる。

何でも射撃が得意だそうで家が金持ちで色んな銃を使えるらしいし武器によっては水谷以上の戦力になるかもしれない。

しかし。

今もほんの一瞬だが、一筋汗をかいた。

こいつは活気に溢れる性格でだれよりも元気でいわゆるおてんば娘という奴だが、弱い面もたくさん内包している可能性がある。

しかし友達といる間は大丈夫そうだ。

ちなみに言うとさっき漢太が迷い無く「大丈夫だ」と言ったとき、羨望の眼差しを向けていた。

もしかしたら漢太に気があるのかもしれない。

普段素っ気ない態度をとっているので、ツンデレというやつだ。

「・・・じゃあいいね。僕の会社は極秘裏に宇宙生物を召還する計画を進めている」

「宇宙生物・・・」

少し昔を思い出した。

「どうやって召還するかとか具体的な事も聞いてないし・・・いつ、どこでやるのかも聞いてない。ただ、2体召喚するらしい」

「宇宙生物を2体も召喚するのか・・・かなり危険な計画だな」

「お父さん、そもそも宇宙生物って?」

あ、久々に喋ったね優綺ちゃんw

「スマン優綺。俺も詳しいことは分から」

「とりあえず人間より遥に高い技術を持っているやつらだ」

「ヒューマさん、知ってるんですか?」

「ああ、知ってる。けど、深くは話せない」

「何でですか?」

「・・・話しすぎるとお前らが恐怖で固まっちまう。『宇宙的恐怖』なんて言われてたっけなぁ・・・とにかく破格の恐ろしさで姿を見ただけで正気を失っちまうやつもいる程だ」

「そうなんですか!?」

漢太は分からんけどねwww

「んで?続きは?」

「その2体の召喚方法なんだけど、1つ目は何かしんないけど儀式?的なものをやって、こっちはもう召喚が終わってるからどうしようもないんだ。2つ目は強力な魔力が必要らしい。こっちはまだ終わって無いけど後はその魔力を用意するだけらしい」

「じゃあその魔力はどんぐらい集まってるの?」

「ほぼ集まってるらしい。」

「じゃあ早急に奪取しなきゃな。場所は?」

「場所というより、人だね。その子の名前は元村 那奈。自分の家にいるよ」

「何故自分の家?本人は気付いてないのか?」

「いや、最近まで実験施設にいたよ。だけど管理を厳重にするために家に戻したんだ」

 

 

 

 

 

長くなったので次に続く