World travel episode 2 ~クトゥルフ神話編 part 5~
早速俺達は名刺に書かれていた会社を調べた。
「えっと・・・『株式会社 ハッピーフル』っと・・・」
「それかなり有名な会社じゃない!?」
「・・・麗香ちゃん。それって?」
「逆にアナタ知らないの?その会社は食品会社で、今や国内トップクラスの実力を誇る大企業よ。『今の日本の食卓はハッピーフル無しではありえない』とも言われる程よ」
「随分詳しいんだな」
「私の父上の会社と仲が良くて。でも優綺に一体何を・・・」
確かに気になる。
そこまで繁盛している会社が、たった一人の少女の為にここまでするとは考えにくい。
・・・綾村 優綺。
一体彼女にはどんな秘密があるのだろうか。
本人はその事に気付いてるのだろうか・・・。
「考えてても仕方ないな。取り敢えずこの会社に直接・・・」
「あの・・・」
俺の言葉に被せるように優綺が言葉を発した。
「・・・何だ?」
「えっと、その・・・私の父が、その会社に勤めてまして・・・」
「・・・そうか。なら優綺ちゃんのお父さんに聞いてみるか・・・」
~オマケ~
それはあまりにも唐突な出来事だった。
「おにいちゃ~んお茶淹れたよ~」
おそらく岳大の妹さんだろうか?お母さんに頼まれてお茶をいれてきてくれた・・・のはいいが。
「うわっ!?」
何も無いところで転んでしまった。
そして運んでくれていたお茶はというと・・・。
言わなくても分かるだろう。
「本当にスイマセン!!」
「・・・」
俺は下を向いていた。
怒っている訳ではない。
でも流石に状況を整理する時間が必要だった。
「すいませんねヒューマノイドさん・・・美癒ちゃんドジっ娘で・・・」
「・・・いや大丈夫だよ優綺ちゃん。美癒ちゃんだっけ?別に気にしなくても大丈・・・」
そこまで言いかけて、俺はザ・◯ールドを喰らったかのように固まった。
カワイイ。
この美癒ちゃんとやら、間違いなくカワイイ。
勿論優綺ちゃんも麗香ちゃんも充分カワイイ。
しかし美癒ちゃんのこの背丈。つるぺったんな胸。
さらに妹でドジっ娘という特典もついている。
そんな盛りだくさんなカワイさは俺の眠っていたロリコン魂に火を点けるのに申し分なかった。
「・・・岳大」
「へ?何?」
「お前こんなカワイイ妹持ってたのかぁ!?」
突然怒鳴りつけられた岳大は「うわあぁぁぁぁ!?」と悲鳴をあげる。
「てめぇ羨ましいぞこの野郎ぉ!!」
「そ、そんなこと言われたって・・・。」
オチが思い付かないんで続きます。