World Travel episode 2 〜クトゥルフ神話編 part 4〜
強引に岳大の家に行った俺達は、そこで岳大の母親に何処行ってたのだのアンタ何者だの色々質問され、それを切り抜けるのに相当な気力を消費した。
気力ゲージが極端に短い俺はギブアップ寸前となった。
「おぅぅえ・・・」
「ちょ、大丈夫ですかヒューマノイドさん」
「いや、もう無理・・・」
「僕の母親が・・・ホントごめん」
「アレだよね・・・心配性ってやつなんだろうね・・・まぁ子供を大事にしてるいい母さんじゃない」
まぁ殺されかけたけど。
「ところで、何故兼本の家に来たのだ?あのまま解散すればよかったのでは無いのか?」
「あ、そうそう優綺ちゃんどっかの施設に狙われてるから」
「・・・っはぁ!?」
唐突に突き付けられた事実に、3人は反応が遅れたが、すぐに驚愕の表情を浮かべた。
「何で優綺が狙われなくちゃいけない訳!?何かやらかすような子じゃないわよ!?あ、もしかして可愛いから?」
そういって麗香は優綺の頭を撫で始めた。
「残念ながらそれは分かんないんだよねぇ・・・」
「そうなると敵の目的は分からない訳だ・・・」
「どうでもいいけど水谷君声デカい。まぁ確かに目的は分からないね。でもどんな会社かは分かるよ」
「ヒューマさんが私を追っかけていた人達の名刺を奪ってくれたんです」
「おお!ヒューマよでかしたぞ!」
褒められるのはいいが優綺ちゃん。その台詞俺に言わせてくれよ・・・。
と心の中で呟いた。
「・・・じゃあ早速調査しますかぁ」