yahhoi's novel.

私ことやっほいの小説置場です。オリジナル小説に加えレギオンズの皆様との小説、堕華さんとの提携小説や東方二次創作等を書いていきます。

World Travel episode 1 〜家庭教師編 part8〜

あれからフェイとアイミアは順調に勝ち上がり、準決勝まで駒を進めた。

そして、

ガキーンッッ!!

たった今、フェイは決勝トーナメントの準決勝を戦っている。

「いいねいいねぇ。準決勝ともなるとやっぱ格が違うよ」

フェイは余裕そうだ。対して、

「ほざけ小僧っ!!」

相手はフェイの口車にまんまとハメられている。

フェイは直接的な戦闘の他に、心理戦も多用するようになった。

教えたのは俺だが、ここまで早く実践に適用しようとする度胸は中々のものである。

「っああああァァァァァァァァあッッ!!」

相手が剣を前に突き出し突っ込んでくる。

が、

完全にコースが甘い。

「・・・」

フェイは簡単に避け、相手の背後を取り、

ガンッ!

刀身ではなく、鞘で頭を叩いた。

致命傷にはならずとも気絶はする、丁度いい強さで。

「勝者、フェイ・ミューグラードっ!!」

審判の声と共に、勝敗は決した。

 

 

 

 

 

フェイは帰ってきた。

流石に僅かながらダメージを負っている。

すると横から、

「ダメージを負っているようなので、回復してもよろしいですか?」

と、恐らく回復系の魔法を扱うであろう女性が来た。

「うん。お願い」

フェイの了承と共に、彼女は回復魔法をかける。

5秒ぐらいして、回復が終わった。

「では決勝頑張って下さい」

そう言うと、彼女は来た道を戻っていった。

ポケ◯ンセンターかなんて思ってない。思ってないぞ。

「お疲れ様。決勝進出おめでとう」

そう言ったのはアイミアだった。

「まぁ大して疲れてないけどね。ウォーミングアップぐらいにはなったかな」

「へぇ。随分強気ね」

何故だろう。最近この二人が巡り会うと俺が空気になってる気がする。

「そういう君は次大丈夫なのかい?」

二人が仲良くなってくれるのは嬉しいことなんだが・・・

「大丈夫。・・・って言ったら嘘になるかな。でも絶対倒してみせる!私はこの為にずーーーーーっと努力してきたんだから!!」

俺にも・・・出番を・・・(泣)

「絶対決勝で当たるわよフェイ!!」

「ああ!頑張って!!」

そう言ってアイミアは会場を駆けて行った。

「さ〜て。精一杯応援しようね!!先生!!」

「・・・出番ェ・・・」

「・・・先生?」

「ちょっと一人にさせてくれ・・・」