World Travel episode 1 〜家庭教師編 part7〜
「お待たせ〜。待った〜?」
約15分の葛藤を終え、俺は戻って来た。
「待たせたのを自覚してるのかしてないのかはっきりしなさいよ」
アイミアが俺の期待通りのツッコミを入れてくれる。
非常に嬉しいことだ。
「てか15分って長くね?」
フェイがそう聞いたので、
「しょうがないじゃん下痢だったんだもん(通常でも5分はかかります)。」
そう言った。
案の定、アイミアはドン引きしている。
「んで?今の所の試合経過は?」
そう言うと、アイミアとフェイは淡々と説明してくれた。
ー割愛ー
「にゃるほどにゃるほど・・・二人は順調に勝ち上がってるみたいだね〜^^」
「まぁね・・・それにしてもジョードが負けるなんて・・・」
何故猫語かは「気にしたら負け」と察したらしく、二人共聞いてこなかった。
というかそもそも理由なんて無いんだが。
「ジョードねぇ・・・要注意人物だと思って過去の戦闘動画を見たけど、確かに只者じゃぁ無かったな。アイツを3秒で倒せそうな奴ぁ・・・」
そう言って、あるギルドを思い出した。
俺が所属し、今まで数多の依頼をこなしてきた最強ギルド(最近絶賛依頼減少中)。
「レギオンズΣ・・・あそこならゴロゴロいんな・・・」
ボソッと呟いた。
「え?何?何か言った?」
アイミアが聞いてくるので「なんでもねぇよ」と答えた。
「それ絶対あるフラグでしょ」
フェイが余計な茶々入れてきたので仕方無く話してやった。
ー割((ryー
「へぇ!そんなギルドがあるの!!」
好奇心旺盛なアイミアは興味深々だ。
対してフェイは、
「・・・っ!!((キラキラ✧」
・・・同様だった。
「まぁ結構フレンドリーな連中(ギル長等例外あり)だからいつでも来ていいよ」
そういって名刺を渡しておいた。
アイミアとフェイは嬉しそうだ。
「あ!そうだアイミア!!俺らの試合始まるよ!!」
「ホント!行かなきゃ!!」
二人は俺に手を振り、颯爽と会場を駆けて行った。
・・・随分仲良くなったな。しかし。
・・・俺も、準備しなくちゃな。